日本の高血圧は塩分過剰摂取によるもの

日本人のナトリウム摂取量は世界最高水準です。高血圧治療ガイドラインが示す6gに成功しているのは、国民のわずか3%と言われています。
高血圧のもう一つの大きな原因は、過剰栄養摂取。つまり、肥満です。こちらはナトリウムが及ぼすメカニズムとは違いもっとシンプルです。食べ過ぎによる肥満で体脂肪が増え血管、心臓を圧迫しています。アメリカ合衆国の高血圧患者のほとんどがこれです。

 

和食

ここから言えることは、高血圧患者を減らせる方法として食生活習慣の改善です。日本人の場合はナトリウム・レス。アメリカ人はカロリー・レスです。特に、日本食は低カロリーにも関わらず味、食材のバラエティーが豊富なことから「健康食」とされています。肥満を大きく改善させることができるので、世界中の先進国ではどこも「和食」ブームですし、ブームは長く続いています。もし、和食からさらにナトリウムを減らした調理方が生まれれば、高血圧に悩む世界中の人々に大きく貢献できます。

 

ナトリウムの削減と身体への悪影響が研究され結論が出ています。ナトリウムは人体に必須な無機質物質(ミネラル)ですが、積極的な摂取をしなくても十分に必要分は賄えることが分かっています。
オーストラリア大陸の先住民「アボリジニ」の人々の伝統食や、アフリカ内陸部の少数民族「ヤノマミ族」の普段の食事には塩を含めた一切の調味料がありません。かれらの血圧は最高でも100以下で、加齢による血圧上昇もありません。ここから知れる事実はナトリウムが人体に必須であっても自然食物連鎖内で十分賄えるということです。

 

腎臓は、腎臓が行う体液のナトリウム調節機能のほかに、過剰ナトリウムそのものを排泄する機能があります。この、一度排泄されたナトリウムの腎臓細胞の再取り込みは、血中のアルドステロンと言うステロイドホルモンが作用しています。アルドステロンは、血中のナトリウムとカリウムのバランスを調節しています。
さらに、腎臓では、副腎皮質から分泌される硬質コルチコイドと言うステロイドホルモンが活性化することにより、ナトリウムとカリウムのバランスを調節しています。ナトリウム過剰摂取による高血圧は、血中内アルドステロンの濃度が下がるにも関わらず腎臓内の硬質コルチコイドが活性化し、ナトリウムの再吸収が促進されます。バランスが崩れてしまっている状態です。「高血圧症」です。

 

この仕組みが教えるところは、「ナトリウム過剰摂取」による高血圧症は「肥満」による物と違って、体質化しており、治しにくいということです。現在この仕組みが明らかになったことから、これを改善する薬の研究開発が行われています。