高血圧と動脈硬化へのメカニズム

血圧計

高脂血症、肥満、糖尿病そして高血圧を死の四重奏と呼ばれています。致命的な状況のファクター(因子)です。

 

現代では誰でも知っている血圧の危険ボーダーラインは上140mmHg以上、下90mmHg以上です。数字はこれで正しいのですが正確ではありません。

 

正確には最高血圧、最低血圧のどちらか一方でも、この状況であれば「高血圧」です。

 

また、この血圧は「通常の状態」の血圧です。人は活動していますから、血圧はその時の身体に必要な血液を巡らせるために変動しています。

 

筋肉活動でなくても、頭から湯気を出さねばならないときは、高い血圧が必要です。

 

通常血圧を医学的にもっと詳しく説明するなら、その人が高い血圧が必要としない時の血圧です。

 

これが高いと、活動時はもっと高い血圧になっていますから、その時の安全を考慮した血圧がさきほどの数字です。

 

逆に言えば、この血圧が高いければ安静に過ごせば問題はないと言えそうですが、安静な生活が品質のいい人生とは到底考えられません。

 

明らかに高血圧は「悪」です。高血圧が続くと、具体的にどのようなことが起こるのでしょうか。
高血圧で起こる致命的状態は「動脈硬化」です。

 

高血圧と動脈硬化へのメカニズムは次のとおりです。

arrow 高血圧が持続すると強い圧力の血流が動脈の内膜に「せん断応力(剪断応力:せんだんおうりょく)」を発生させます。

 

せん断応力とは、構造物を変形させることに抗する力の一種です。

 

例えば、マッチ箱の中身がない外側の紙箱だけでしたら、水平に力を加えると、平行四辺形に形が崩れます。

 

建築物の「筋交い(すじかい)」が構造に対し斜めに敷設されていることによりこの変形を防ぎます。

 

血管は細胞による構造物ですが、その形は「長い形」であることから層として構成されています。

 

特に何も問題がなければ、血管は十分強度を持っています。ところが、血圧が高い血流はこの構造を歪ませる力となります。

 

血流は血管組織に対し並行に力を加えながら進んでいるので、継続した力となります。

 

これに対抗するため、つまり、筋交いの役割として、歪みの修復時に「アテローム」と言う構造体が作られます。これが血管を硬化させる原因です。

 

アテロームを構成する主な物質は、コレステロールなどの中性脂質とカルシウム、筋繊維組織、マクロファージ、細菌の死骸です。

 

前述どおり、アテローム事態は血管修復時に作られるものですから必要であったのですが、そもそも、これを必要とする状態が不健康なのです。

 

アテロームは不健康な血管状態を意味し、また、ほとんどの人は少なからず存在します。

薄味生活はダイエットの辛さに似ている。

前項では高血圧流が血管に及ぼすメカニズムを説明ました、水道管やホースに高圧水流が継続して流れ、摩擦により劣化していくことを防ぐ物質が管を硬化させている。と言うことです。

 

ようするに、血管修復のアテローム分泌は血管の応急処置です。この状態の規模が大きくなり過ぎて致命的状態となるのです。

 

大動脈瘤は非常に危険、かつ 緊急を要する事態です。

 

人体のもっとも太い動脈が血流で裂けるように損傷し、裂けてできた血管癖が弁のように血流を止めてしまいます。避けた部分は薄くなるので、瘤(こぶ)のように外側に膨れることから「動脈瘤」と呼んでいます。これはまさに、血流摩擦による「せん断」です。

 

血圧を気遣った食事をとる男性

日本人成人の半分近くは高血圧、高血圧予備軍と言われています。この表現は妙な「安心感」となっていませんか?

 

つまり、そんなに大勢なら問題ない。と言う思いです。一部専門家も同様な発言をマスメディアで流しています。

 

基準が誤りである。というのです。そもそも、多くの場合、高血圧は合併症が起こらなければ自覚症状がありません。

 

その上に妙な安心感を与えていることは、気になるところです。「基準」というものに対する考えの持ち方によっては命取りとなります。生体での物理現象に基準を設けているのは、それがなければ診断、対処の方法がないからであって、化学の物質固有凝固点、沸点などの固有諸元数値ではありません。

 

いつ血圧を測定しても常に高い人が健康である場合もあれば、僅かに基準越えであっても発病する人はいます。

 

血圧が変動することはすでに話したとおりですが、この日常の変動が原因で亡くなる人もいます。

 

統計を見ると明らかに東高西低です。

 

外環境因子で人体にもっとも影響を与えるのは「気温」です。年間気温差と日内変化も東日本の方が大きいし、冬では、部屋の内外気温差は20℃近くある地域もあります。部屋でさえ、浴室と居間の気温は違うし、これが高血圧の合併症の引き金になっていることは言うまでもありません。

 

加えて「塩味」を好む地域でもあります。

 

ようするに、血圧の変化が大きく基準が高い位置にあれば、底上げされて、限界が近くなるのは当然です。

 

血圧は高くていいことは一つもありません。原因が生活習慣であることから、この悪癖を変更する必要があります。

 

高血圧を減らせる生活への変更は「薄味」で事足りるのですが、「美味しさの追求の結果」である現在の味を変更することは辛いです。

 

ダイエットの辛さに似ているかもしれません。高血圧者が増えている。と言う話題の中「基準が高すぎる。誤りだ。」と言うのは、肥満に悩んでダイエットに励んでいる人の目前に「ケーキ」を見せているようなことと同様です。

血圧測定の歴史。血圧計発明110年

人類が「血圧」と言う物理数を知ったのは18世紀初頭です。17世紀までは、「血液流説」と言う説の状態でした。

 

「血圧」の存在確認は、1727年にイギリスの牧師の「ステファン・ヘイルズ(ハーレス)」によるものです。

 

どのようなものであったかは、ちょっと乱暴ですが、「血液流説」を明らかにするため、馬の動脈に真鍮製の管を差込み、圧力計で直接測定した実験が初めてです。

 

人間には使われていません。現在の血圧計と同じ原理で測定する方法を発明したのは、ロシア人の軍医「ニコライ・コロトコフ」です。1905年です。この発明まで2世紀弱かかりました。
「コロトコフ」と言う言葉は医療関係者なら皆知っている言葉です。

 

血流が血管内を通過するときに起こる音のことを言い「コロトコフ音」と呼びます。医師や看護師が手動式血圧測定を行うときに肘内側に聴診器で聞いている音がこれです。5種類の音相があります。

 

血管(腕)を締めつけ血流を一時的に止めるのですが、締めつけを緩め、血液が流れ始める圧力が最高血圧で、締め付けて行き、血流が止まった時の圧力が最低血圧です。

 

自動血圧計はマイクをセンサーとして測定するので現代の自動血圧計は信用できると言われています。

 

血圧計

attention 血圧測定は、心筋の圧力測定ですから、動力である心臓と同じ水平面で測定せねば正しい結果を得られません。

 

高い位置で測定すると低く結果が出るし、低い位置で測定すれば高くなります。寝ている姿勢であれば同じ高さですが、今度は、重力の影響が体に広く分散するので、「開放」された状態ですから低く測定されます。

 

安静時の測定が基準ですから、この方がいいのですがいつもより「低い」結果となることを覚えておいた方がいいです。

 

この血圧測定の部位、姿勢、高さが厳格でないことを理由に「血圧基準が厳しい」と言っている専門家もいます。

 

そもそも、いいかげんな測定結果に一喜一憂するのは馬鹿らしいと言うのです。それは言えるかもしれません。

 

実際、集団住民健康診断の現場で並んでいる住民の一人ひとりに椅子の高さを調節する様子を見たことがないし、そもそも、始めから椅子がパイプ椅子で、調節機能がありません。

 

血圧測定は生体情報測定であって、化学データを集めているのではないと申し上げたのは私ですが、予防医療に携わる関係者は、せめて、これぐらいは「正確さ」に歩み寄ることは可能なのですから再考して頂きたいと思います。

 

折角の検診が「形骸化」してしまわない姿勢が大切です。

 

一人ひとりに椅子を合わせて測定する姿を住民が見たら、少しは危機感を持って下さるでしょう。小さなことですが大きな意味があります。

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こちらは、ヒゲ女というコンセプトで、女性のムダ毛について徹底的に書いてみました。特にこのページ多毛症の女についてまとめています。
多毛症の女とは?
http://www.xn--sck3cz55n.com/tamo-sho.html

 

多毛症とは、軟毛と呼ばれる色が薄く柔らかい毛が、何らかの理由によって硬い毛(硬毛)に変化する病気です。その点間違えいでください。